新米の時期です。この季節、新米に心ときめきますね。
お米農家は、昨年のお米を食べ終えると、ようやく今年のお米をいだこうという気持ちになれるのです。
そんな季節に、「令和2年産米在庫余り」の新聞記事を目にしました。
そう、人々は新米の響きに心踊らされていますが、消費しきれずに残ったお米の行方はどうなるのでしょうか?
お米が余る=お米の価値が下がる
つまりお米が安くなる。
このことは消費側にとっては喜ぶべきことなのでしょうか?
お米の価値が下がると
田んぼをやめる農家が増えます。
農家が減ると地域の景観維持がままならなくなり地域の横の繋がりも薄れてしまいます。
そうやって小さなコミュニティが、
一つまた一つと消滅し、右にならえで
都市化へと舵を切られてきたのです。
お米作りは企業化され
効率化と利益追求のため
農薬と化学肥料を手放せなくなります。
今こそ勇気をだして
農薬と化学肥料に頼らずに
収穫量を減らし
自家用のためだけのお米作りに挑戦してみてはどうでしょうか?
そして、そのことを、国民が応援していきませんか?
農業には、近代化を必要とする面もあればそうでない面もあります。
食べ物と農業はお金だけでは測れない。
コロナ禍で、お金だけでは図れない価値があることに、それぞれの人が本当は、気付きを得ているのではないでしょうか。
勇気のいる農業。それが、有機農業です。