直売所のことをテレビで放映してもらってから
来てくださる方の多くが
無農薬のお米を求めていらっしゃいます。
身体に不調が現れた
家族の病気、など、
きっかけは症状として現れたことから。
身体に良いものを食べたい。
できるだけ身体に悪いものを入れたくない。
もちろんそうですよね。
わかります。
無農薬 無化学肥料 栽培のお米は身体に良くて
農薬や化学肥料を使ったお米は身体に悪いのでしょうか?
私は、自分のお米作りを通して
食べる人に日本の現状を知ってもらいたいと思っています。
自然や農のある暮らしから離れ過ぎてしまった日本人。
食卓と生産現場が離れ過ぎて
「現実」が見えなくなってしまった。
地域の自然景観、農にまつわる祭事、人との繋がり、子供の遊び場、小さな生き物の存在
田んぼや食べ物を取りまく環境には
「お金だけでは図れない価値」があります。
その価値が、安さや便利さをお金で買うようになって薄れてしまいました。
こんなにお米が余っているのに
農薬と化学肥料に頼らざるを得ないお米作りを
手放せないのは
食べる側の人に
お金だけでは図れない価値を生み出していることが伝わっていないからだと思っています。
そして作る側も、
お米を食べなくなっている現実、
お米を安くしてしまっている現実
を、ちゃんと見ていないのかもしれません。
お米が余り、お米の価値が下がるので
ますます田んぼをやめる農家が増えるでしょう。農業法人のような大面積を抱えたお米作りしか生き残れなくなり
効率化、大量生産、農薬、化学肥料信仰はやめられないように思います。
ただ、この結果を招いているのは
現実を知らない食べる側の人でもあります。
私は、身体に良いから
無農薬 無化学肥料栽培をしているのでは
ありません。
人間の都合で、自然の摂理から逸脱し過ぎていることを知ったからです。
都合の悪いことは見たくない
だけど、フラットな心で現実を見ると
単純に、あぁ、そうか というものが見えてきます。
そんなわけで、
うちの無農薬 無化学肥料栽培が成立しているのは
除草剤を一回使用した減農薬栽培があるおかげでもあるんですよ。( ´ ▽ ` )
そして、知ってるのが当たり前のように書きましたが、
農薬と化学肥料を使うことで
戦後、お米の収穫量が飛躍的に増えました。
食糧不足の時代には有難いものだったと思います。
この二つを使わないと、収穫量は
その半分以下になっているのが我が家の現状です。