とっても美味しい地元の山で獲れた猪の
お肉。↓塩とスパイスとニンニクとお酒でじっくり火を通して調理。
ミミズや木の実を主に食べて生きていた猪。お肉だけど木の実。このフレーズがバッチリ合います。臭みなどなく美味。数が増えて困るからと駆除された猪をいただきます。
有機農業を目指した15年くらい前に比べるとだいぶこの国の人々の意識も変わりはじめている。
食は大切なことで大事なことです。
だけれども、
病気にならないために、健康のために
という自分本位の目的が先にあっての食になってはいないかということも、とても大事なこと。
何かを選択するときに
マイナスをバネにして動くこと。
例えば、農薬がよくないから、と、農薬を悪にしてしまうこと。
私は農薬を悪だとは思っていないのです。
祖父の話を思い出します。
戦後は食糧難でした。
田んぼの草取りはとても辛い作業です。
そんな時に現れた除草剤という救世主。
過酷な労働から農家を救ってくれた。
そう思えても当然のことと思います。
時代の流れを知っているからこそ
農薬の有り難みに気付けます。
食や環境に対する意識が変わったこと。
それは何か、マイナスなことから自分を守ろうとしているためではありませんか?
地に足をつけて生きる。
家庭菜園をやる。
森や山に出かけていく。
田んぼや畑というあまり人の手が加わっていない人のためだけに利用されていない、自然という環境の中に身を置くこと。
人の力ではどうにもならない環境の中に身を置いてみること。
そうすると、自ずと
みえてくるものがあります。
そんな環境下にいらっしゃらない方は
農家や漁師や林業など自然相手に生きている方、オーガニックと名の付く仕事をされている方と繋がること。そしてお話ししてみること。
それだけでも十分です。
マイナスをバネに自分を守ろうとすることは、
結局はまたマイナスを作り出します。そうやって何かを悪にすることで作り上げてきた社会。
この世界は、バランスが崩れてしまっただけです。
農薬や化学肥料を使う農業があること。
悪いことではありません。
もっとその先の、何のために、どんな思いでそれを使っているのか。
食べ物が病気を作るのではなく
食べ方で病気は作られる。
そして、そんな食べ方をしているのは
自分自身です。
そうせざるを得ない自分自身に
気付いてあげてください。
実はもう限界にきているように私には見えます。
誰のために、
何のために、
どこを目指して育てているのかわからない
そんな作り方の農業と食品業界。
ありあまる食糧を無駄にし
食べ物を悪者にするのは、
もうやめませんか?
食べる人作る人
両者あってのもの。
それが感じづらい世の中。