• けんじ

  • みき

2011年

それまで東京で働いていた けんじさんは、
お米専業農家の みきと結婚
山口県へ移住。




原点に帰ろう



祖父の後を継いで間もない頃、
自分が農業をする意味を問い続け

出てきた みきの言葉。


その当時の世の中を表す言葉として心に残っているのは

ありあまる食糧、飽食にっぽん、米価下落、




原点に帰るとはどこに帰るのか、どういう意味なのか
自分でも   よくは  わからなかったけど
ぼんやりと、その言葉が目の前に浮かんできたのでした。




食糧生産の現場にいると
世の中の矛盾のようなものが
見えてきます。



お米余りで米価下落、儲からない農業、
大量生産、大量消費.........




わが家の お米作りのうたい文句に

【農薬と化学肥料に頼らずに 稲を育てています
できるだけ人間がいじくらないで.........】

と、あるんですが



矛盾した歯車から抜け出そうと思ったのと

何より、

人間の欲のためにいじくらない 稲の姿は

“天寿をまっとうする稲の姿“  そのもので

私に感動を与えてくれました。

これが、お米野産なかざわの スタートです。




なので、わが家のお米作りは

【⠀農薬と化学肥料に頼らない 】というのが基本にあります。


ですが、


安心安全な食べ物を生産する 事が目的では無いので

時と場合によって、除草剤を使っています。



お米の種類は、昔のお米 朝日と 現代のお米 恋の予感 という
対極にあるようなお米を 育てています。